Ⅱ.「味の素トレーニングセンター」

味の素トレーニングセンター.jpg

1.視察日時

 2016年1月28日(木) 午前

2.所在地

 代表案内:(公財)日本オリンピック委員会
 TEL:03-5963-0353?
 FAX:03-5963-0356

 (1)屋内トレーニングセンター/屋内テニスコート
   〒115-0056  東京都北区西が丘3-15-1
 (2)陸上トレーニング場
   〒115-0055  東京都北区赤羽西5-2-15
 (3)アスリートヴィレッジ
   〒115-0056  東京都北区西が丘3-9-14
 (4)国立スポーツ科学センター
   〒115-0056  東京都北区西が丘3-15-1  TEL:03-5963-0200(代表)

3.当日の説明者

JOC部長より施設の概要説明.jpg 当日は、JOC部長より施設の概要説明を頂き、その後、同じくJOCの工藤強化部主事より施設の案内をして頂きました。




4.施設概要

 「味の素ナショナルトレーニングセンター」(以下「味の素トレセン」)は、『スポーツ振興基本計画』に基づき、我が国におけるトップレベル競技者の国際競技力の総合的な向上を図るトレーニング施設として、2008(平成20)年1月21日に開所しました。(※陸上トレーニング場は、2007(平成19)年1月に先行開所)
味の素トレーニングセンター2.jpg JOC及び各競技団体は、味の素トレセンに専門スタッフを配置し、円滑な運用を行うとともに、隣接した「国立スポーツ科学センター」(JISS)と「スポーツ情報・医・科学」との連携を図りながら、国際競技力の向上に「チームジャパン」として一丸となって取組んでいます。

5.沿革

 施設が建っているこの地は、元は防衛省「十条駐屯地」があったところです。
 1997年9月、「文部省保健体育審議会答申」に「わが国のナショナルレベルのトレーニング拠点の設置」が盛り込まれ、トップアスリートの育成を科学的に進めるという方針の元、『国立スポーツ科学センター』建設が進められました。

 そして、国で予算立てが図られ、当時の文部省が防衛省から土地を購入し、2001年に同センターが開設されました。

整備に関する経緯.jpg


 その後、『国立スポーツ科学センター』の開設に合わせ、日本のトップアスリートの育成、オリンピックをはじめとする国際競技での日本人選手の活躍とメダル獲得を望む声の高まりに合わせ、「ナショナルトレーニングセンター」の設置の機運が強まりました。

 JOCをはじめ、国内の各競技団体、関係機関による協議が続けられ、結果、オリンピック夏季28競技、冬季7競技のうち、オリンピック夏季競技から屋内競技14競技について、ナショナルトレーニング施設がつくられることになりました。

6.総工費

 総工費480億円は国が予算化し、建設。
 なお、各競技団体に求められたのは、それぞれのトレーニング場の稼働率は7割以上とされ、年間使用料としてJOCが国に2億円/年を支払うこととなっています。

7.ネーミングライツ料

 施設のネーミングライツ料は年間4,000万円で、「AJINOMOTO」が獲得しています。

8.センターのスタッフ並びに運営

 (1)スタッフ

 ①「味の素トレセン」
    JOC職員120名
 ②「国立スポーツ科学センター」 
    医科学専門スタッフ180名

 (2)運営

 「味の素トレセン」の管理・運営は、隣接する「国立スポーツ科学センター」を運営する独立行政法人日本スポーツ振興センターが一体的に行い、これにより、選手や競技団体は、両センターのトレーニング施設とJISSのスポーツ医学・科学・情報サポートを十分に利活用しながら、高質なトレーニングを実施することができるようになっています。

 「味の素トレセン」施設の主体的運用は、「公益財団法人日本オリンピック委員会」(JOC)が行っています。

 なお、施設の性格上、利用対象は基本的にJOCの強化指定選手及び各中央競技団体の推薦を受けた強化選手に限られます。