県議会質問

Ⅳ 教育問題について

1.教育問題について

 最初に、『教育大綱』と「福岡県総合計画」の関係についてお聞きします。

 本県には、知事の県政指針である「福岡県総合計画」が策定されていますが、その中の教育分野が「福岡県教育振興基本計画」にあたります。

 県教育委員会は、この基本計画に基づき、毎年度、「福岡県教育施策実施計画」を策定し、本県の教育行政を行ってきました。

 新たに、知事は、自らの教育理念である『教育大綱』を、11月26日に公表しました。

 また、県教育委員会は、「学校教育の振興に関する有識者会議」からの報告書を踏まえ、年内に「学校教育振興プラン(仮称)」の策定を予定しています。

 そこで、新たな『教育大綱』と「福岡県総合計画」は、どのような関係になるのか、知事、並びに教育長に4点、お聞きします。

 まず、1点目に、今回策定された『教育大綱』と「福岡県総合計画」の教育分野との関係について、どのように認識しているのか、知事に尋ねします。

【知事答弁】

  • 県総合計画は、県が目指すべき姿を示すとともに、県政の各分野における施策の方向を示し、県の行政運営の指針となるものである。
  • 教育分野については、総合計画で取り組む10事項のうち、「子ども・若者が夢を抱き、将来に向かってはばたけること」、「豊かな文化を楽しみ、幅広い分野の国際交流を実感できること」など関連する事項にそれぞれ盛り込まれている。
  • これを受け、今回の教育大綱は、教育分野について、現状を踏まえ、また将来を展望しながら、「国際的な視野を持って、地域で活躍をする若者の育成」という新たな視点で、その目標や施策の根本となる方針を取りまとめたものである。

 2点目は、今後の「福岡県教育振興基本計画」の実施期間についてです。

 基本計画の実施期間は、2012年度から2016年度までの5年間となっています。
 そこで、次回の基本計画を、従前通りに2017年度に策定するのか、それとも、今回策定された『教育大綱』に基づいて、来年度に見直す考えはあるのか、教育長にお尋ねします

【知事答弁】

  • 本県では、福岡県総合計画の教育分野を教育振興基本計画として位置付けている。
  • したがって、教育振興基本計画の見直しは、次期の県総合計画の策定作業に合わせて、検討していく考えである。

 3点目は、「福岡県教育施策実施計画」と『学校教育振興プラン(仮称)』の関係についてです。

 先に述べたように、これまでは、「福岡県総合計画」の中の教育分野が、「福岡県教育振興基本計画」に位置づけられており、この基本計画に基づき、毎年度、「福岡県教育施策実施計画」が策定されてきました。

 ところが、今年度は、年内に『学校教育振興プラン』が策定されます。
 そこで、「福岡県教育施策実施計画」と『学校教育振興プラン(仮称)』は、どのような関係になるのか、教育長にお尋ねします。

【教育長答弁】

  • 今月中に策定予定の学校教育振興プランは、教育大綱で示された方針のうち、公立の学校教育分野において重点的に取り組むべき施策を明確にし、学校などに対して分かりやすく示すものであり、また、併せて、次期教育振興基本計画の方向性をも示すものと考えている。
  • 次に、福岡県教育施策実施計画は、教育振興基本計画に基づき実施する、教育委員会所管分野に係る具体的な取組みや事業などをまとめ、毎年度策定している実施計画である。
  • このため、今後の教育施策実施計画には、教育大綱及び学校教育振興プランに基づいて実施していくこととなる具体的な取組みや事業なども盛り込んでいくことになると考えている。

 4点目は、本県の教育の基本方針と、その実施計画についてです。
 今まで述べたように、本県の教育にかかわっては、「福岡県教育振興基本計画」、「福岡県教育施策実施計画」、さらには『教育大綱』や『学校教育振興プラン』まで出てきました。

これでは、教育施策の乱立状況と言わざるを得えず、学校現場に混乱やさらなる負担を招くのでないのか、教育長の見解をお尋ねします。

【教育長答弁】

  • 新たに策定する学校教育振興プランは、教育大綱を受けて、今後、教育委員会が学校教育の振興を図るために重点的に実施する内容を示すものであり、学校現場に周知する際には、混乱を招いたり、更なる負担感が生じることがないよう、プランの趣旨を分かりやすく丁寧に説明していきたいと考えている。

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