県議会質問

セントラルパーク構想並びに県立美術館のあり方について

民主党・県政クラブ県議団の原中まさしであります。発言通告に従い、一般質問を行います。

今回は、「セントラルパーク構想並びに県立美術館のあり方について」と、「本県の水素ステーションの設置促進について」質問致します。

はじめに、国際レベルのセントラルパークづくりについて質問します。

現在、県と福岡市では、都市公園である大濠公園と舞鶴公園の一体的活用を図るための『セントラルパーク構想』を策定しています。

『セントラルパーク構想』とは、福岡市中心部に位置する「大濠公園」と「舞鶴公園」を歴史・芸術文化・観光の発信拠点として一体活用を図る、本県と福岡市合同の構想のことです。

県管理の「大濠公園」と隣接する市管理の「舞鶴公園」一体を広大なミュージアム空間と見立て、有機的につながるダイナミックな構想で、短期、中期、長期と段階的な整備をすることとしています。

また、「九州の自立を考える会」では、観光王国九州ブランドの確立のため「この『セントラルパーク構想』をさらに発展させ、対岸の国営海の中道海浜公園を含めた広域的なエリアで一体的整備を行うことにより、国際レベルのセントラルパークづくりを目指すことを検討すべき」と政策提言しています。

しかしながら、一口に公園といっても、その設置根拠となる法律や性格も大きな違いがあり、大きく二つに分類されます。

一つは、「都市公園法」に基づきスポーツ、レクリェーションや芸術文化活動の場として都市計画区域内に設置された「国営海の中道海浜公園」や県営「大濠公園」、福岡市営「舞鶴公園」などの都市公園です。

二つ目は、「自然公園法」に基づき優れた自然の風景を保護し、国民の保健休養教化に資するとともに、生物多様性の確保に寄与することを目的に指定された「玄海国定公園」などの自然公園であります。

我が会派は、「九州の自立を考える会」が提言した『セントラルパーク構想』の検討を進める中で、それぞれの公園の設置目的や根拠法令、管理者の違いなど様々な課題はありますが、この構想の実現に加えて、もっと規模を拡大した新しい提案を考えてはどうかと思っています。

具体的には「玄海国定公園」に指定されている能古島、志賀島、玄界島が浮かぶ博多湾と糸島半島までの玄界灘沿岸全体を含む構想に発展させると、さらに夢が大きく膨らみ、国際レベルのセントラルパークになるものと考えるようになりました。

そこで、1点目に、知事は、「自立の会」が提案したセントラル構想も踏まえ、わが会派が提案した国際レベルのセントラルパークについてどのような考えをお持ちなのかお尋ねします。

2点目に、『セントラルパーク構想』と今後の「県立美術館」のあり方について、お伺いします。

「県立美術館」については、有識者で組織する「福岡県立美術館将来構想検討委員会」が2008年8月に取りまとめた報告によりますと、新しい「県立美術館」の整備が必要であること、また、立地場所は交通至便で人が集まりやすいことなどが提言されているところであります。

しかし、この報告が出されてから7年近くもの月日が経過しており、美術館を取り巻く現状も変化しています。

本年初めの新聞報道によりますと、知事は、『セントラルパーク構想』に絡み、老朽化や狭隘さが課題となっている「県立美術館」のあり方を、今後、「検討委員会」で検討をしたいとご発言されたようであります。私もできるだけ早い時期に「検討委員会」を設置すべきと考えます。

そこで質問ですが、このような経緯を踏まえて、『セントラルパーク構想』での芸術文化施設の考え方と、今後の県立美術館のあり方について、知事はどのようにお考えになっているのかお尋ねします。

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