県議会質問

Ⅰ 県政推進の基本姿勢について

2.『教育大綱』と「ふくおか未来人財育成ビジョン」

 次に、教育大綱と「ふくおか未来人財育成ビジョン」についてお聞きします。

 我が会派は、先の6月議会の代表質問において、「知事の教育理念とはどういうものなのか、教育理念に基づく教育大綱はいつまでに策定するのか」と質したところ、知事は、「教育は国の根幹である。子どもたちは、次代の福岡県、日本の国を担う大切な宝」であると明言され、「グローバル化など今後の社会情勢の変化も見据えて、福岡県としての新しい人材育成策を幅広い観点から策定し、この新しい人材育成策を、県総合教育会議で策定する『教育大綱』としても位置づけたい。『教育大綱』の策定時期については、年内に策定したい。」との考えを示されました。

 この答弁に基づき、知事はこの間、『「これからの人材の新しい育成策」策定のための有識者会議』を立ち上げ、5回の会議を経て、去る10月、新しい人材育成策として「ふくおか未来人財育成ビジョン」をまとめ、知事は同23日に公表したところです。

 このビジョンでは、「人」を資源や材料として扱うのではなく、社会と未来の大切な「財(たから)」として、一人ひとりが大切にされる「人財」として位置づけ、「子どもたちは学び、遊び、失敗しながら成長していく」とする考えが打ち出されています。

 そこで、本県の『教育大綱』と「ふくおか未来人財育成ビジョン」について、知事にお聞きします。

 福岡県総合教育会議が知事の出席のもと、さる11月26日に開催され、「ふくおか未来人財育成ビジョン」を『教育大綱』とすることが、正式に決定しました。

 我が会派は、これまで子どもの貧困の解消と、経済格差から生じる学力格差の解消、そして地域間の学力格差是正を教育問題の根幹に位置づけ、その対策をたびたび質してきたところです。
 従って、これらの教育問題については、『教育大綱』に文言として明記されるべきであったと思います。

 そこで、福岡県総合教育会議では、これらの教育課題はどのように論議され、今後、本県教育行政にどのように位置付け、取り組んでいくのかお尋ねします。

【知事答弁】

  • 教育大綱の策定に当たり、総合教育会議では、
    • 「学力の向上に当たっては、全体の底上げとともに地域間格差を埋めることが大事」
    • 「貧困の連鎖解消のためにも、教育環境の整備が求められる」
    • 「複雑多様化した課題の解決のためには、学校、家庭、地域、行政の役割分担をしっかりやって連携していくことが大事」
  • などの意見が出され、子どもの貧困や学力格差についても議論がなされたところである。
  • これらの議論を踏まえ、今回、教育大綱を取りまとめたところであり、同大綱においては、学力向上に取り組む市町村、学校への支援、様々な教育ニーズに応じた環境づくり、さらには、家庭、学校、地域、企業及び行政が連携協働した条件整備など、今後取り組むべき施策の方向性について打ち出している。
  • 県としては、この教育大綱のもと、教育委員会とも連携しながら、経済格差から生じる学力格差等の課題に対応する具体案を検討・立案し、実施してまいる。

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